【犯罪者】平山の「ハンコ入り賞状」は嘘?相馬を売った見返りと嫌味を考察

【犯罪者】平山の「ハンコ入り賞状」は嘘?相馬を売った見返りと嫌味を考察

Prime Videoドラマ『犯罪者』の最終話で、平山は相馬を売った見返りを「警視総監のハンコの入った賞状」と答えました。

しかし、署内に平山の賞状の中には平山のものはありませんでした。

発言は嘘だったのでしょうか。平山の人物像や相馬との関係から、賞状に込められた嫌味を考察します。

この記事を読んでわかること

平山は本当に賞状をもらったのか
平山が賞状と嘘をついた理由
賞状発言に込められた相馬への嫌味
平山の人物像と相馬との関係

目次

平山の「ハンコ入り賞状」は嘘?

平山は賞状をもらっておらず、相馬への嫌味として「警視総監のハンコ入り賞状」を持ち出した可能性が高いです。

最終話で、平山と相馬はエレベーターに乗り合わせます。

平山は自分を利用した相馬に不満をぶつけ、相馬の行動を警察に明かすとけん制しました。

しかし相馬は、告発すれば平山自身も情報を得た経緯を追及されると切り返します。

お互いの弱みにつけ込んだ発言にドキドキしました

続けて相馬が、自分を売った見返りについて尋ねると、平山は「一枚の紙切れ」だったと答えました。

相馬は小切手を受け取ったと聞き返しましたが、平山が口にしたのは「警視総監のハンコの入った賞状」でした。(出典:Prime Video『犯罪者』

署内に平山の賞状は飾られていなかった

平山は賞状など受け取っていませんでした。

二人の会話後、署内に飾られた賞状が映ります。

しかし、その中に平山の名前が入った賞状はありませんでした。

平山が本当に賞状を受け取ったことを示すなら、ここで平山の賞状を映せば分かります。

あえて映さなかったのは、賞状が実在しないことを示す演出だったと考えられます。

相馬を売った平山には表彰される手柄がない

いくら見返りに賞状が欲しいと言っても流石に功績のない平山に賞状が与えられることはないでしょう

平山は相馬の居場所を服部へ流しましたが、その行為を正式な功績として公表することはできません。

賞状が署内にないことと、表彰される手柄がないことから、平山の発言は嘘だった可能性が高いです。

平山はなぜ見返りは賞状だったと嘘をついた?

平山は相馬への嫌味と、自分が警察上層部に通じているという自己顕示のため、警視総監の賞状を持ち出したと考察します。

相馬を売れば表彰されるという嫌味

平山の発言には、次のような意味が込められていたのでしょう。

・お前を売ったことは、警視総監から表彰されるほど警察への貢献になった

裏返せば、相馬は排除した人間が表彰されるほど、警察組織から嫌われているということです。

警視総監本人が相馬を嫌っているわけではありません。

平山は警視総監表彰まで持ち出し、相馬が組織にとってどれほど邪魔な存在なのかを誇張しています。

汚い裏切りを警察への功績に置き換えた、平山らしいブラックユーモアだと思います。

小切手だと思った相馬への反発

平山が見返りを「紙切れ一枚」と答えると、相馬は小切手だと思いました。
相馬は平山を、金のために情報を売る刑事だと見ています。

1話でも平山は相馬に「俺のことを見下しているんだろう」言っています。

平山が賞状と答えたのは、自分を金だけで動く人間だと決めつけた相馬への反発もあったのでしょう。

相馬の予想を裏切る答えを返し、最後まで優位に立とうとしたと考えられます。

警視総監のハンコを持ち出した自己顕示

平山は、署長さえ知らない警察内部の情報を握っていました。
「警視総監のハンコ」と口にしたのは、自分が警察上層部に通じる立場であることを相馬へ誇示する意味もあったのでしょう。

実際に賞状を受け取ったかどうかより、警視総監名の賞状を見返りとして語れるほど、自分には力があると見せることが目的だったと考えられます。

平山の人物像と相馬との関係

平山と相馬は署内で孤立している点では似ていますが、警察組織への向き合い方は正反対です。

平山は警察の闇を知る情報通

平山は署内の仮眠室に寝泊まりし、刑事の立場を利用して汚いことにも手を染めています。

しかし、刑事としての能力が低いわけではありません。

通り魔犯が薬物で錯乱していたにしては行動がおかしいと見抜き、事件の背後に警察関係者がいることも相馬へ教えました。署長より警察内部の事情に詳しく、上層部の動きまで把握しています。

平山が幹部の弱みを握っているため署に残れているという人物像も、警察内部の情報に通じている理由を補っています。(出典:KADOKAWA文芸「太田愛『犯罪者 上』第1章特別公開」

平山と相馬は同じ署内の嫌われ者

平山と相馬は、どちらも署内で嫌われ、組織から孤立しています。

第1話で平山は、自分も過去に警察組織へ踏み込み、はじかれた経験を相馬に匂わせています。

平山が事件の背後に警察関係者がいると教えながら「やめておけよ」と忠告したのは、自分自身が痛い目を見ているからです。

そしてやめておけといえば相馬の正義感が燃え上がることも十分に知り尽くした発言でした。

そして相馬がその後どうなるのか見てみたいと思っていたのではないでしょうか?

平山は相馬の正義感を嫌っていた

平山は、相馬が自分を見下していると感じていました。

同時に、組織から孤立しても正義を貫く相馬は、平山が捨てた過去の自分を思い出させる存在でもあります。

そのため平山は、相馬も事件へ深入りし、自分と同じように組織に屈することを期待していたのではないでしょうか。

第6話では、相馬が新宿の安宿にいるという情報を服部へ流しますが、それ自体が相馬の仕掛けた罠でした。

最終話で利用されたことを責めても、相馬から人を売った側が礼儀を求めるなと切り返されます。

「警視総監のハンコ入り賞状」という発言には、相馬への嫌味だけでなく、自分とは違って正義を捨てない相馬への複雑な感情も込められていたと考えられます。

まとめ

平山の「警視総監のハンコ入り賞状」は、実際の見返りではなく、相馬に向けた嫌味だった可能性が高いです。

相馬を売るだけで警察から表彰されるというブラックユーモアに加え、小切手だと考えた相馬への反発と、上層部とのつながりを誇示する意図が込められていたのでしょう。

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この記事を書いた人

画面の向こう側の「なぜ?」を深掘りする、エンタメ考察ブロガー。

ドラマからMV、恋リアまで、気になる作品の裏側や演出の意図をコツコツと言語化しています。単なる情報のまとめではなく、「事実(Fact)→ 意図(Intent)→ 考察(Interpretation)」を大切に、作品をより深く楽しむための「答え合わせ」の場を作ることがモットー。

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