Netflixドラマ『SとX』の最終話で描かれた、霜鳥壱人(中島健人)の父親が起こした事件に注目が集まっています。

霜鳥くんのあの態度、絶対に大きな理由があるって思ってたんですよね。
事件の全貌はもちろん、原作漫画との違いも含めて紐解いていきます。
この記事でわかること
- 霜鳥壱人(中島健人)の父親が起こした事件の内容
- 週刊誌がこの事件をスクープした経緯
- 原作漫画とドラマ版の違い
- セックスセラピストという仕事を選んだ理由
霜鳥壱人の父親(お父さん)が起こした事件とは?
最終話で明らかになる霜鳥お壱人の過去には、家族を巻き込んだある事件が関係していました。
霜鳥の父親(お父さん)が起こした事件の内容は何だったのか?
霜鳥のお父さんは、母親の不倫相手の頭部を殴打したうえ、局所をメスで切断するという行為に及んでいます。



外科医だった父親が”手術道具”を凶器にしてしまうという展開、皮肉が効きすぎていて言葉を失いました。
事件が起きたのは、霜鳥がまだ中学生だった夏祭りの日でした。当時、市之瀬佑美と神社で待ち合わせる約束をしていた霜鳥ですが、父親から切羽詰まった様子で「母がいなくなったから帰ってこい」と呼び出され、約束をすっぽかす形で自宅に戻ることになります。
しかし父親は、母親の居場所を最初から把握している様子でした。車に乗り込み、ダッシュボードからハンマーを取り出した父親は、ある家の前で降りると、霜鳥を連れてその家に足を踏み入れます。
「壱人、よく見なさい」――そう告げられた霜鳥の目の前で、父親は母親の不倫相手のもとへ向かい、暴力を振るったうえ、ポケットに隠し持っていたメスを出し、局所に対してメスで切断する行為に及びました。
この一部始終を、霜鳥はその場で見せられてしまったのです。
家族という一番近い関係が、目の前で凄惨な形で壊れる瞬間を目撃してしまった霜鳥。この日を境に、彼の人生は大きく変わっていくことになります。
週刊誌がこの事件をスクープした経緯は?
この事件は、霜鳥と市ノ瀬佑美の交際が話題になったタイミングで週刊誌に掲載されました。



交際報道がきっかけで過去まで掘り返されるあたり、著名人と関わることの怖さをリアルに描いていますよね。
霜鳥と佑美の関係が世間に知られたことで、霜鳥自身の身辺が週刊誌に洗われることになります。
その結果、家族に起きた過去の出来事までもが誌面に取り上げられる展開に。誰にも打ち明けていなかった過去が、望まない形で公になってしまうという皮肉な流れです。
セックスセラピストという職業柄、他人の”言えない悩み”に日々向き合ってきた霜鳥自身が、今度は自分の”言えない過去”を世間に晒される側になる。
この対比の作り方に、脚本の巧みさを感じた視聴者も多かったはずです。
父親はなぜ暴走した?母親の不倫との関係
事件の裏には、父親と母親の歪んだ夫婦関係がありました。
霜鳥の母親はなぜ不倫した?父親との関係は?
母親の不倫は、父親からの過剰な支配・抑圧が引き金になっていたと考えられます。



子供の頃の霜鳥には「仲良し夫婦」に見えていたっていうのが、余計に切ないですよね。
劇中では、父親が母親に対して「このワンピースが一番似合うよ。綺麗だよ」と言い、白いワンピースを着せてネックレスを添えるシーンが描かれています。
一見すると妻を大切にする夫の姿に見えますが、母親の意思よりも「自分の理想の妻」という型に当てはめようとする支配的な愛情だったと見て取れます。
霜鳥自身、幼い頃はこの2人を仲の良い夫婦だと信じていました。子供の目には”優しいお父さん”に映っていたからこそ、事件当日に目にした父親の豹変ぶりが、より深いトラウマとして刻まれてしまったのではないでしょうか。
母親が不倫という選択に至った背景には、この息が詰まるような美しさの押しつけから逃れたいという思いがあったのかもしれません。
原作漫画とドラマ版の違いは?
原作ファンの間でも話題になりそうな、大きな改変ポイントがあります。
原作の父親の事件とドラマ版の違いは?
原作漫画では父親がハンマーで暴行する描写ですが、ドラマ版ではハンマーでの殴打に加え、局所を切断する内容が追加されています。



ハンマーだけでも十分な凶行なのに、そこにメスまで加わるあたり、脚本の容赦のなさを感じます。
原作漫画では、父親は不倫相手の足をハンマーで何度も殴りつけるという描写になっています。
一方でドラマ版では、父親はハンマーで相手の頭部を一度殴りつけたうえで、ポケットに隠し持っていたメスを取り出し、局所を切断するという展開になっており、凶器・行為ともに原作より過激な内容に変更されています。
同じ「不倫相手を傷つける」という展開でも、ハンマーのみによる暴力と、ハンマーとメスの両方が使われる展開では、読者・視聴者に与える印象がまったく異なります。
原作のハンマーはあくまで「怒りに任せた衝動的な暴力」という印象が強いですが、ドラマ版の切断は、父親自身の専門知識をそのまま凶行に転用したという、より計算された恐ろしさを感じさせる改変になっています。
この違いを知ってから見返すと、父親というキャラクターの解像度が一段階上がるはずです。
父親がメスで切断した理由は?外科医という設定の意味
父親が外科医だったからこそ、メスが凶行の凶器として選ばれる展開になっています。



日常で人を治す手が、そのまま凶器に変わってしまう瞬間って、想像するだけでゾッとしますね。
局所を切断したあと、父親は返り血を浴びた姿のまま、笑みを浮かべて霜鳥の前に姿を現しました。
優しい父親だと信じていた人物の豹変ぶりを目の当たりにした霜鳥にとって、この瞬間がトラウマになるすべての始まりだったと言えそうです。
原作漫画では、父親の職業について踏み込んだ描写はなく、凶器もハンマーのみとされています。
一方ドラマ版では父親が外科医という設定が加えられ、ハンマーで殴打したうえでさらにメスを取り出し、局所を切断するという展開に改変されました。
日頃「人の身体を治す」ために振るっていたはずの技術が、そのまま凶行の手段に転用されてしまう構成は、原作にはないドラマ独自の恐ろしさだと感じます。
そして皮肉なことに、父親は身体を扱う専門家としてその技術を凶行に使ってしまった一方で、息子である霜鳥は同じく人の身体と向き合う専門家でありながら、真逆に人の心に寄り添う道(セックスセラピスト)を選んでいます。
この対比は、親子二代にわたる因縁として見ることができそうです。
まとめ
霜鳥壱人の父親が起こした事件は、原作漫画とは異なる形でドラマ独自に描かれており、彼のトラウマの根深さを際立たせる展開になっていました。
この記事のまとめポイント
- 父親は母親の不倫相手に対し、暴力に加えて局所への切断行為に及んだ
- 事件が起きたのは、霜鳥が中学生だった夏祭りの日
- 事件は霜鳥と佑美の交際報道をきっかけに週刊誌でスクープされた
- 原作漫画ではハンマーによる暴行だったが、ドラマ版では父親が外科医という設定に変更され、凶器も切断へと改変されている
家族に起きた凄惨な事件は、原作漫画とドラマ版とで異なる質感を持って描かれています。
両方を見比べることで、この作品がより深く味わえるはずです。
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